整備工場には、認証工場と指定工場の2種類があります。大きな違いは、車検ラインが工場内にあるかないかです。認証工場では必ず運輸支局に実車を持ち込み、運輸支局の車検ラインで検査を受けなければなりません。
また、指定工場の場合は工場内に専用の車検用のラインを持っていますので、運輸支局では書面で審査を受けるのみになります。
書面の一つに上記の写真の指定整備記録簿というものがあります。
法で定める点検項目を点検し、整備が必要な箇所は整備をし、車検の際に点検して早期に交換をした方が良い箇所は提案をするなど、ひと目で点検の内容が分かる用紙となっております。
車検をした車両を納車させて頂く際には、上記の指定整備点検記録簿の上半分の控えをお渡しいたします。
指定整備点検記録簿の上半分が車検の際の点検項目の書類となり
下半分が、検査項目の書類となります。
アップル車検では、なんでもかんでも交換するわけではありません。
法で定めた点検項目をしっかりと点検し、その後必ずお客様を点検結果をご報告いたします。
その際に、お客様と点検結果を元に、
赤信号 交換が必要な箇所
黄色信号 早めに交換をおすすめする箇所
青信号 交換の費用が無い箇所
を分けて
お客様に点検内容を説明させていただきます。
その後、整備を行う箇所をお客様と担当メカニックが打ち合わせさせていただいた後、整備作業をおこないます。
もちろん点検整備記録簿にも作業内容だけでなく「早めの交換をおすすめする箇所」も記載をさせていただきます。
記載部分を確認することで、その車両の車検「自動車検査」がどういった内容で車検を受けたかを知る事が出来ます。
ちなみにここに記載される事項は「指定整備車」と「持込検査車」のどちらかとなります。
「指定整備車」は指定整備工場で行われた車検となり、必ず法で定められた分解整備を行い点検整備を行う車検となります。
「持込検査車」の場合は、国土交通省の陸運支局にある検査ラインでの検査には合格していますが、必ずしも整備された車検とは限りません。指定整備分解記録簿ていうところの「下半分の検査部分のみの合格はしています」という内容となります。
この車検証の記載部分は中古車を購入する際などにも、しっかり整備されている車両なのかを判断する場面でも参考にしていただけると思います。
もちろん、「持込検査車」となっていても、認証工場などでしっかりと整備をしている車両もあります。
アップル車検フレンドリーでは、車検の点検項目は、法で定められた指定整備記録簿を元に点検をしています。 車検の検査項目は主に国土交通省の陸運支局にある検査ラインで行う検査項目となります。
国土交通省の指定整備工場として、車検時には法律で定められた点検項目として
主に
①エンジン回り
②電気装置
③ブレーキ回り
④ハンドル回り
⑤動力伝達装置
⑥タイヤ・足回り
⑦排気ガス防止装置
⑧その他
の8つの項目を中心に点検を行います。
●…法で定められた点検時期項目、◇◆…法で定められた距離項目、○…日常点検などの項目
①エンジン回り
・エンジンオイル
●オイルの漏れ
○汚れ、量
・冷却装置
●冷却水の漏れ
●ファンベルトのゆるみ、損傷
○冷却水の水量
・排気ガス、測定等、エンジン
●排気ガスの状態(排気ガスの色/CO、HCの濃度)
◇エアクリーナーエレメントの状態
(汚れ、詰まり、損傷)
○エンジンのかかり具合、異音
○エンジンの低速、加速の状態
・燃料フィルター
●燃料の漏れ
②電気装置
・点火装置
●点火時期
●ディストリビュータのキャップの状態
◇スパークプラグの状態
・バッテリー
・電気配線
●バッテリーターミナル部のゆるみ、腐食
●電気配線接続部のゆるみ、損傷
○バッテリー液の量
③ブレーキ回り
・ブレーキペダル
●遊び、踏みこんだときの床板とのすき間
●ブレーキの効き具合
・パーキングブレーキ
●引きしろ(踏みしろ)
●ブレーキの効き具合
・ホース、パイプ
●漏れ、損傷、取り付け状態
・マスタシリンダー、ホイールシリンダー、ディスクキャリパ
●液漏れ
●機能、摩耗、損傷
・ブレーキディスク、ブレーキパッド
●ディスクの摩耗、損傷
◇ディスクとパッドのすき間
◇パッドの摩耗
・ブレーキドラム、ブレーキシュー
●ドラムの摩耗、損傷
◇ドラムとライニングのすき間
◇シューの摺動部分とライニングの摩耗
・リザーバタンク
○ブレーキ液の量
④ハンドル回り
ハンドル回り ハンドル ●ハンドル操作具合、遊び、がた
ロッド、アーム類 ●ボールジョイントのダストブーツの亀裂、損傷
◆ゆるみ、がた、損傷
パワーステアリング装置
●ベルトのゆるみ、損傷
●オイルの漏れ、量
◆取り付けのゆるみ
ギヤボックス
◆取り付けのゆるみ
⑤動力伝達装置
・クラッチ
●クラッチペダルの遊び、切れたときの床板とのすき間
プロペラシャフト、ドライブシャフト
●ドライブシャフトのユニバーサルジョイント部のダストブーツの亀裂、損傷
◇連結部のゆるみ
トランスミッション、トランスファ
◇オイルの漏れ、量
デファレンシャル
◆オイルの漏れ、量
⑥タイヤ、足回り
・サスペンション取り付け部、連結部
●ゆるみ、がた、損傷
・ショックアブソーバー
●損傷、オイル漏れ
・エアサスペンション
○ベローズの損傷
○取り付け部、連結部のゆるみ、損傷
・タイヤ
◇タイヤの状態(空気圧、溝の深さ、異常な摩耗)
○亀裂、損傷
・ホイール
◇ナットとボルトのゆるみ
◆ホイールアライメント
◆フロントホイールベアリングのがた
◆リヤホイールベアリングのがた
⑦排気ガス防止装置
・ 燃料蒸発ガス排出 抑止装置
●配管などの損傷
●チャコールキャニスタの詰まり、損傷
●チェックバルブの機能
・ブローバイガス還元装置
●メターリングバルブの状態
●配管の損傷
・一酸化炭素など 発散防止装置
●触媒などの排出ガス減少装置の取り付けのゆるみ、損傷
●二次空気供給装置の機能
●排気ガス再循環装置の機能
●減速時排気ガス減少装置の機能
●一酸化炭素など発散防止装置の配管の損傷、取り付け状態
・エキゾーストパイプ、 マフラー
●マフラーの機能
◇取り付けのゆるみ、損傷
⑧その他
・フレーム、ボディ
●ゆるみ、損傷
・ライト、ウィンカー
○ヘッドランプ、ストップランプ、 ウィンカーランプの点灯、汚れ、損傷
車検の検査項目とは?
当社では、国から指定された検査項目を陸運支局と同様に行う事が出来る自動車検査ラインを完備している
民間車検工場、民間車検場となっております。
主な車検の際の検査項目としては、上の写真にある指定整備分解記録簿の下半分にある検査項目になり主に8項目の検査を行います。
①同一性の確認
車検証や申請書類の記載内容と、車両が同一であるかの確認
②外廻り検査
自動車の外観(車体・灯火類など)に問題がないかの確認
③ サイドスリップ検査
前輪タイヤの横滑り量(直進安定性)の確認
④ブレーキ検査
前輪、後輪、駐車ブレーキの制動力の確認
⑤スピードメータ検査
実際の速度と、速度表示機器との誤差の確認
⑥ ヘッドライト検査
ヘッドライトの光量、光軸が、基準値内であるかの確認
⑦ 排気ガス検査
排出ガスのCO(一酸化炭素)と、HC(炭化水素)の濃度の確認
※ディーゼル車など車両によって排気ガス検査は異なります。
⑧下廻り検査
車両下部の不具合(かじ取り装置・オイル漏れなど)の確認
の項目の検査を法で定められた保管基準に適合しているかを検査します。
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