最近のプリウスなどハイブリット車、またN BOXなどNシリーズでは、新しい工法により新型車を軽量化、その中には強い溶接により部品点数を減らし軽量化している部分もあります。
そうなると、事故車修理の際にも強い溶接をする機械が必要になります。
当社では、2009年ごろからスポット溶接機を導入し事故車修理を導入し、新型車への事故修理対応をしてきましたが、僅か6年の間に車の構造や製造行程も更に軽量化を求めるようになり、事故車修理における溶接強度も更なる機械性能を求めてきました。
Nシリーズにおいてはメーカーから従来型の超高張力鋼板用スポット溶接機では対応出来ない程の機械性能を求めるという案内がありました。
当社では、損害保険会社の事故車修理指定工場になっていますので、最新のお車が入庫してきても完璧な修理を求められます。
特に、溶接部分は修理後の自動車の安全に関わる重要な場所です。
さて、最新の機器があれば溶接が出来る。
安全に修理出来る。
そう思いますが違います。
溶接には車種ごと、部位ごとに細やかな溶接条件があります。
いかに最新の設備といえども、溶接条件の設定が違えば、溶接が強すぎたり弱すぎたりしてしまい、溶接部が剥がれたり、接合が甘く衝撃によって離れたり、後々錆びてしまったりなどと、様々なトラブルが発生する可能性があります。
ですから、今回導入した最新機種では、車種ごと部位ごとに定められた細やかな溶接基準を写真左のバーコードリーダーで読み取ることにより、正確・精密な溶接を行うことが出来るのです。
ヤシマのスポット溶接機タクティクスイージーでも、このようなバーコードリーダーが付いているのは最上位機種であるYSI-25EZ-professionalだけです。
上部の吊り下げ部分まで含めると、大人の身長よりも大きい機械です。
下の青い部分もかなり大きく、大きな滑車が付いていてやっと移動出来る程度です。
引き込みの電源も、他の電源と共に使うと一箇所スポット溶接をするだけで、工場全体のブレーカーが落ちてしまいます。
ですから、電源工事を行い、当社ではこのスポット溶接機の為だけに一本専用の電源を引き込んでいます。
それだけの大容量の電気を青い機械で圧縮して、極太の黒い高電圧対応の配線を通って、拡大部の溶接部先端に一気に流し込みます。
その溶接部分は僅か5mm程度。
その5mm程度の溶接を行うのに何百万もする機械と大きな電気が必要になるのです。
まずは、こちらを見てみて下さい。
当社が所属する、損害保険会社が指定する事故車修理専門工場の団体「BSサミット」の粗悪修理例です。
自動車整備に関しては、国土交通省が認定した指定整備工場という車検整備に携わる設備基準や人員・技術基準があります。
しかし、事故車修理に関しては、事故車修理検査制度というものは無く、修理代金は同じなのに、外装は綺麗に仕上がっていても、内部の修理が設備や技術の問題でしっかり修理されていない事故車も実はたくさんあります。
このスポット溶接機にしても、国内のすべての事故車修理工場に導入されているわけではありません。
また、スポット溶接機は導入していても、最新の機種ではなく最新車種に対応する溶接基準までの加圧が出せなかったり、電源の問題、溶接条件の問題がクリア出来なかったりと、最新の車種ほど完全な修理が出来る工場が少なくなってきているのが現状です。
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