自動車メーカーが車のボディーを開発する時に考える3つの事があります。
「走行性能」 「安全性」 「燃費」
の3つになります。
このうち2つの「安全性」と「燃費」を良くするために、自動車メーカーはボディー素材により軽くより衝撃瞬間強度のある素材を追求しています。
そこに「走行性能」までを考えると図1のように様々な強度素材を組み合わせた自動車ボディーが完成する事になるのです。
それぞれの素材強度を色分けしているこの図ですが、当然自動車の修理にも密接に関係してきます。
さて、それはどういうことでしょうか?
ボディーの修理を行うときはどうやって直すのでしょうか?
接着剤?
ホッチキス?
いえいえ、スポット溶接機という機械で素材同士をくっつけます。
このスポット溶接機3つの条件が最適でなければ素材同士がくっつきません。
その3要素が
「加圧力」「電流値」「通電時間」
となります。
しかもこの3要素をうまくコントロールしながら付けなければなりませんし、
上記の図1のように素材同士の強度が違うわけですから溶接する部位によって
この3つの条件をうまくコントロールして溶接しなければなりません。
「加圧力」「電流値」「通電時間」
を最適な条件で溶接しなければならない。
しかも部位によってそれが違うという熟練の技術者でも難しい工程を解決するのがやはり最新の機械です。
なんと!
取り付けする部品のバーコードを読み込むと上記3つの条件が最適に設定されるという最新機器が修理工具として発売されています。
また、ボディー素材自体も年々固くて薄くて軽量でとなっていますので、
加圧力が弱いと溶接が不十分
になる車が増えています。
最新のNBOXやプリウスなど高加力が必要な溶接には最新の機械が必要です。
スポット溶接機に関して詳しくはコチラをどうぞ
スポット溶接機は、部品を溶接する際の一つの工具です。
では、何百という部品の集合体の自動車を修理するのには他も
・4輪アライメント
・コンピューター診断機
・多種素材対応半自動ミグ溶接機
・フレーム修正機
など最新設備が必要です。
また、こういった機械だけでなく
何よりも必要なのが最新の機械を使いこなす
匠の知識と技術力
になるのです。
左は溶接不良で走行時にサスペンションメンバーが
脱落
した事例です。
一度は溶接された部位も、走行時の振動や溶接部位の不良により錆が出てきたり、最悪の場合は走行中に脱落して大きな事故に繋がる可能性もあります。
また、こういった溶接は衝突安全の観点でも、乗員の命を守る大切な部位が溶接不良であった場合には、溶接部位が脱落することは無いにしても、事故などによる大きな衝撃が合った場合に、まったく衝撃に抵抗することなく外れてしまったりします。
スポット溶接をする部位は主に
命を守る大切な部位
だからこそ、しっかりした設備できちんと修理することが大切なのです。
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